宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

夏目漱石 「道草」

読んだ。
夏目漱石の自伝的な作品らしい。
話は大して劇的じゃない。淡々と進む。途中で、結末がどうなるかすらも言及されてる。読む方はそこから唯、既知の結末までの過程を追っていくだけ。
でも、だからといって、面白くないわけでもない。共感できれば、面白い。共感できないとつまらないかもしれない。
テーマが、お金の貸し借りで浮かんでくる人間の嫌なところ。それと、奥さんとのうまくいかない夫婦関係。なので、ある程度枯れた人の方が面白いかもしれない。
最後の方にある「人間の運命は片付かないものだな」というセリフは名言だと思った。