2021-02-17 夏目漱石 「道草」 本 読んだ。夏目漱石の自伝的な作品らしい。話は大して劇的じゃない。淡々と進む。途中で、結末がどうなるかすらも言及されてる。読む方はそこから唯、既知の結末までの過程を追っていくだけ。でも、だからといって、面白くないわけでもない。共感できれば、面白い。共感できないとつまらないかもしれない。テーマが、お金の貸し借りで浮かんでくる人間の嫌なところ。それと、奥さんとのうまくいかない夫婦関係。なので、ある程度枯れた人の方が面白いかもしれない。最後の方にある「人間の運命は片付かないものだな」というセリフは名言だと思った。