宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

映画「泳ぎすぎた夜」

 

<あらすじ>

雪で覆われた青森の山あいの小さな町。夜明け前、しんしんと雪が降り積もり、寝静まった家々はひっそりと暗い。漁業市場で働いている父親は、そんな時刻にひとり目覚め家族を起こさないように、静かに仕事に行く準備を始める。出かける前には、それが毎日の日課というように台所でゆっくり煙草をふかす。しかし、なぜかこの日に限って、その物音で目を覚ました6歳の息子。父親が出て行ったあと、彼はクレヨンで魚の絵を描く。そして翌日。結局寝ることができず、うつらうつらしたままの少年は眠たい目を擦りながら歯磨きをして、家族と朝食をとり、学校に出かける。だが、登校途中に彼は、学校には向かわず、雪に埋もれた道なき道をさまよい始める。父親に、この僕の書いた絵を届けに行こう、そう思ったのか、父親が働く市場を目指す。この日、少年にとっての新しい冒険が始まる。朧げな記憶を頼りに、手袋を落っことし、眠い目を擦りながら。

 

<感想>

実験映画だと思った。たぶん、普通の映画の基準をこの映画に適用したら、つまらないとか退屈だとか、そんな感想しか出てこないと思う。実際、そんな感想は、ちらちらと頭の中に湧いてくるのだが、しかし、この映画に対して、それだけの感想しか当てようがなかったら、それはそれでつまらないというような気もする。つまり、完全につまらないとは言い難いのであり、それは要するに、この映画の実験性そのものが良かったということかなと思う。