映画「家へ帰ろう」を見た
ネタバレ無し・あらすじのみ
アマゾンで、お勧めに上がってきて、評判もよさそうだったので、見てみた。
ホロコーストを生き延びたユダヤ人の主人公が、おじいさんになって、昔、自分を救ってくれた男にはるばる会いにいく話。ストーリーがいい。感動的な場面が随所にあり、見るものを楽しませてくれる。面白かった。
空港で、「70年以上会っていない昔の親友に会いに行く?本気で会えると思っているのか?」と主人公が言われる場面があるが、このセリフが印象に残った。おそらくこのセリフは視聴者の気持ちを代弁しているが、彼らは、このセリフによって少し警戒を解くことになるはずだ。
親友に会いに行くには、ドイツを通らなくてはいけないが、主人公はホロコーストの経験者なので、ドイツをどうしても通りたくないと言う。ここから、話がとても良い展開をしたので、ぐっと引き込まれた。
ホロコーストというのは、その時代も知らない日本人であるぼくには、はっきり言って、実感の湧かないテーマだ。ただ、知識で知っているから、想像してみて、漠然と恐ろしいと思うくらいである。おそらく、ホロコーストを扱う映画は基本的には、重たく、見るには辛いものが多いと思う。しかし、この映画は、基本的には良い話で通しており、娯楽として作られているから、あまり、苦しくはならなかった。ホロコーストというのは、映画にとって、補助的な役割をしているだけだ。この映画は、あくまで、おじいさんが親友に会いに行くロードムービーだ。重たいテーマを多少感じさせながら、娯楽としてできているので、そういう意識で見ればいいと思う。