宇宙のことが心配です

書きたいことを書きます。現在、無職。精神療養中。

マンチェスターバイザシー

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー (字幕版)

マンチェスター・バイ・ザ・シー (字幕版)

  • 発売日: 2017/08/18
  • メディア: Prime Video
 

 映画について情報をあさっていたとき、度々目にして、評判もよさそうだったので、いつか見ようと考えていた。

心に傷を負った人たちのドラマであり、幾分重たい話のようだと分かると、一層見てみたくなった。

 

結論から言えば、悪くはない。

しかし、そんなに面白くは無かった。

良いシーンもあったのだが、不思議とあまりインパクトがなかった。

 

少しネタバレになってしまうが、この映画で主人公は最終的に、自身の心の痛みを乗り越えることができない。

最後の方で、主人公が「どうしてもだめなんだ」と諦めがちに宣言するシーンは一番印象的だった。

珍しい映画だと思った。

多くの映画は、悲しみや葛藤はありつつも、最後にはそれを乗り越えたり、あるいはそれを癒すことが多い。

そこが感動的だったりするのだ。

でもこの映画は、悲しみを乗り越えられない。

物語の始めから終わりまで、主人公の雰囲気は感傷的で、人生に対して心を閉ざしている。

 

実際、現実世界でもどうしても乗り越えられない痛みを抱えている人もいると思う。

というより、痛みというものが、トラウマレベルででかいときに、乗り超えるなんてことがほんとに可能だろうかとも思う。

乗り越えた瞬間から完全にふっきれて何も感じなくなるとか、あるいは痛みが癒されて消滅するとか、そんなことがあるだろうかと。

そんなのは映画的な作為でしかないような気がしてならない。

実際は、痛みを抱えながら生きるというのが大抵ではないだろうか。

だから、この映画、そういう意味ではリアルと言えるかもしれない。

 

でも、そんなには印象に残らない。

この映画レベルのトラウマが自分に存在していないというのがあるかもしれない。

いや、勿論、僕自身、思い出すたびに心が痛む過去など無数にあるのだが、まあ、この映画で語られる事件と自分の嫌な過去とは比べようもないことは分かる。

 

別に乗り越えてほしかったと言うつもりはない。

これはこれでありだと思うし、良い映画ではあると思う。

ただ、不思議と印象が薄かった。

結局、そこにいきつく。