宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

映画「安城家の舞踏会」を見た

 

ネタバレ無し

 

華族の没落を描いた作品。第二次世界大戦後、華族制度が廃止されて、安城家は財産を手放さなくてはいけなくなる。そこから、物語が始まる。

 

あらすじを追いかけていくと、とても良く練られたストーリーなのだが、いまいち面白くなかった。たぶん、華族の没落というテーマが、この時代の人間ではない僕には身近なものではないので、ほとんど感情移入できないのだろう。

 

この映画は、華族が没落する様を描いているが、短い物語内で、色々なことが起こりすぎて、何を言いたいのかがちょっとわからなくなっている気がする。それにキャラクターも多くて、一人一人を追いかけるには、時間が足りない感じがある。華族が没落した場面や、そこで悩む場面、ごたごたが起きる場面、これからの人生に向かう場面など、色々見どころがあるはずなのだが、どうも、ぴんと来なかった。自分でも、なぜなのかわからない。あまり、面白くなかった。

 

あと、これは悪口みたいになってしまうのだが、原節子が演じる娘があまりにいい子過ぎて、少し癇に障った。原節子は、基本的に善人を演じることが多い女優だが、この映画ではそれにしてもあまりに良い人過ぎないかと思ってしまった。もう少し、人間らしい厭らしさとかがあってもよかったのではないだろうか。