宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

映画「赤ひげ」を見た

 

ネタバレ無し

 

午前十時の映画祭でリバイバルをしていたので見に行った。

 

昔、一度見たことがあったのだが、もう内容を全然覚えていない。ただ、確かあんまり面白いと思わなかった記憶はある。まあ、でも、それも仕方ないよね、と思う。

 

黒澤明の作品はどれもクオリティが高いが、結構色々な映画を撮っているので、見る人によって、好き嫌いは分かれることが多いと思う。「七人の侍」「椿三十郎」「用心棒」隠し砦の三悪人」「天国と地獄」あたりは娯楽作品で、多分嫌いな人は少ないはず。しかし、「生きる」とか「赤ひげ」とかは、見る人によっては、退屈に感じたり、堅苦しく感じたりすることがあるのではないだろうか。ちゃんと見れば、かなり良くできていることは分かるのだが、そのちゃんと見るという行為が中々しんどいときが実際ある。上映時間も長いし。だから、普段、あまり映画を見ない人は、この手の映画はつまらないと思ってしまうかもしれない。

 

で、

 

今回はちゃんと見れた。しかし、長かった。疲れた。若い男が段々と改心していくさまは、ドラマとして楽しめるようになっていて、よかった。しかし、作品中に流れているメッセージが、黒澤明独特のもので、それが納得できない感じもたまにあった。「生きる」を見たときも、確かそんなことを思った。黒澤明の哲学はレベルが高くて、考えさせられるのだが、少し極端という気はする。ぼくは、その辺が気になる性格なので、やっぱり黒澤明は娯楽系がいいと改めて思った次第。

 

あと、加山雄三はマジですごいと思う。ぼくは世代じゃないので、あまりイメージがないのだが、何となく加山雄三ってアイドルっぽいなと思っていた。でも、彼は自分でちゃんとヒット曲も書けるし、こうして俳優としても活躍している。アイドルっぽいのに、実力がちゃんとある。これはほんとにすごいことだと思う。ぼくは、いつもこの手のギャップに弱い。福山雅治とか大塚愛とかもマジで尊敬する。