映画「座頭市物語」を見た
ネタバレなし
午前十時の映画祭でリバイバルをしていたので見に行った。
勝新太郎という俳優について、噂でしか知らない程度の認知だったが、初めて映画で動く姿を見た。かっこよかった。これぞヒーローって感じ。癖が強いところもまた、病みつきになりそう。
目が見えないのに強いという突飛な設定はかなり映画的だけど、マイノリティーが差別される現実とか容赦ない描写がしっかりあって、それがとても良かった。差別を受けてもたくましく生きる姿には熱いものがあった。
ストーリーもよく練られていた。クライマックスへ向けて話が盛り上がっていくのが感じられた。途中にある、ヒロインと月の下で会話する場面は名シーンだった。涙がこぼれそうになった。
三隅研次監督は、チャンバラを撮ることで有名な人らしい。座頭市物語は、色々なバージョンがあるが、同監督の作品をチェックしてみようかと思う。