映画「アダプテーション」の感想
映画「アダプテーション」を見たので、その感想。80/100点
<あらすじ>
主人公チャーリーカウフマンは、ユリについて書かれた原作をもとに新たな脚本に取り組んでいるところだった。が、その原作がいわゆる映画的な要素に欠けるものだったので、脚本化に行き詰まってしまう。そんなこんなで、色々悩んだ末に・・・
<感想>
チャーリーカウフマンの映画が見たかったので見ただけなのだが、まあ、普通に面白かった。
映画は、脚本化に悩む現実の世界とその脚本が映画になった場合のイメージ映像とが交互に流れる形で進んでゆく。なので、始めは話が切り替わるせいで、よく分からなくなるけど、この段階で早くもチャーリーカウフマンっぽいなという感じ。
ラストになって、現実と頭の中の世界とがおかしなことになってくる。見た結果としては、面白かったのだが、同じチャーリーカウフマンの「脳内ニューヨーク」「エターナルサンシャイン」「マルコヴィッチの穴」に比べると、そこまでではなかった。というのも、この映画は、映画を作ることの苦悩に焦点をあてた映画であって、テーマがけっこう渋いと思う。他の映画はありふれた人間が主人公のドラマで感情移入もできるのだが、この映画はそういう意味であまり感じ入るものが無かった。だから、そこまででは無かったが、まあ、全体的コミカルで楽しめたので、面白くはあった。