映画「揺れる大地」を見て
<あらすじ>
代々漁業を営んできたヴァラストロ一家の長男ウントーニは、仲買人の搾取を嫌い直接競りに出そうとするが、仲買人とけんかをして逮捕されてしまう。 釈放され、今度は家を抵当に入れて鰯の加工業に手を出すが、不幸な出来事が続いて家族はバラバラになっていく。
<感想>
「家族の肖像」が感動したので、同監督の作品を見た。アマゾンプライムにあった。
少しぼんやり見てたので、話が分からなくなったりした。なので、あまり、つまらないとかは言いにくいのだが、大して感想も湧いてこない。
映画として、よくできているのは分かるのだが、話が素朴に坦々と続いていくので、地味な印象が残った。多分、この映画は、実際の現実を忠実に描くことそのものに、意味があるという映画じゃないだろうか。何やら、俳優は使わず、実際の現地人を使って撮ったとも書いてあった。
こういった志向は、やはり芸術への真摯な態度であるし、なので、その点で、この映画は評価されて然るべきだろう。ただ、なんだかんだで娯楽志向な僕には、結局のところ、退屈に感じた。もうこれは、僕の限界という所だろう。ただ、同監督の作品は、また見てみたい。