宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

自作詩「猫と犬」

太陽が出たと思ったら、

月が出た

猫が向こうへ去ったと思ったら、

犬がこっちへ歩いてくる

 

ところで、俺は、宇宙人捕獲用の

透明カプセルみたいなのの中で、

往来をゆく女たちを眺めている

水族館で魚を見るかのように

 

俺は女たちに欲情し、

性器を硬くした

女たちを商品にして、

射精で勘定にしたのだ

 

ところが、

ふと気がつくと、

俺は女たちに全方位を囲まれて、

嘲笑の大合唱を受けていた

 

俺は初めて気づいた

何ということはない

実は、俺の方が、

女たちの商品だったのだ

 

透明カプセルは、

俺を商品として閉じ込め、

往来をゆく人々に、俺を猿として、

蔑ませるためにあったのだ

 

俺は辺りを見回した

俺を囲む女たちは、

俺を笑い、蔑んでいた

俺は耳を塞いで、猿真似をした

 

やがて夜になり、

女たちが笑うのにも

飽きてしまうと、俺は、

また人間の鋭い目を取り戻した

 

よくも笑ったな、

糞で化粧する奴らめ

良いだろう、良いだろう

しかし、そっちの番は終わった

そっちが笑い終わったら、

今度はこっちが射精する番だ

 

俺はまた

女たちを商品にして、

性器を硬くし、

射精した

 

俺は虚しく満足して、

夜空の星を眺めた

女たちはもう眠っていた

一体、眠り姫はどこだろうか

 

さて、俺ももう眠ろう

もう沢山だ、もう沢山なんだ

しかし、このカプセルのおかげで

襲われずには、済みそうなのだから

 

太陽が出たと思ったら、

月が出た

猫が向こうへ去ったと思ったら、

犬がこっちへ歩いてくる