宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

映画「コロンバス」を見た

コロンバス(字幕版)

コロンバス(字幕版)

  • ジョン・チョー
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ネタバレ無し・あらすじのみ

コゴナダ監督の作品。この監督は、小津安二郎の研究をしていたらしい。本作のことを調べると、すぐに小津安二郎にオマージュを捧ぐという言葉が出てくる。

 

映画の中には、様々な建築物が出てくる。コロンバスという街には、そういう変わったデザインの建築物があるようだ。映画で田舎の風景は良く見るが、こういう都市の風景に着目した映画は見たことが無い気がする。

 

様々なデザインの建築物の傍で、キャラクターたちが様々な会話をする。何気ない会話が多いのは好きだ。夜にライトアップされた建築物の前で、語り合うシーンが印象に残った。個人的には、昼よりは夜が好きかな。

 

この映画の主人公は二人いる。男と女だ。男は、とある理由から仕方なしに、コロンバスにやってくる。別にこの街にいたいわけじゃない。一方、女はコロンバスにずっと暮らしてきた。この街を出て、勉強をしてみたいと考えている。この二人の人生が交錯して、一緒に何気ない時間を過ごすうちに、お互いの人生に、とある進展が生まれるというドラマになっている。

 

終わり方がドラマチックで、結構、良いドラマなのだが、個人的には少し物足りない感もあった。何だろうか、少しキャラクターの感情が観客に伝わり辛いかな、と思った。主人公級のキャラクターが二人いることで、それぞれを掘り下げるには時間が足りないという気がした。描写が少ないので、その分、観客は、二人の語り合いから、二人の感情を想像してやる必要がある。唯、かなり良いドラマだと思う。