自作詩「女子高生の後ろ姿」
目の前を制服の
女子高生が歩いている
白く、寒そうな膝裏が
本当の武器だというように
スカートの下から
俺のことを見下ろしている
俺は性器を硬くして
女子高生を追い越しもせずに
冬の風になすがままに
性欲だけが、相手をなくして
雪の上で、虚しく踊るのを眺めていた
いや、俺は振り向きはしないよ
俺だとか、僕だとか、私だとか、
そんな糞みたいな擬態にも
もう、うんざりしている
いつまでも踊ってろよ
俺は女の顔にも興味ない
全部、茶番だ
雪が溶けたら
ベチャベチャに汚れた
路面が現れるだろう
それもまた、町だからな
少なくとも、落ち込むようなことじゃない