映画「グラディエーター」をみた
午前十時の映画祭で。
昔、「スパルタカス」を見て、面白かった記憶があるが、これもそんな感じなのかなと思っていたが、全然違った。(似ているところもあるが)
めちゃくちゃ面白かった。
たぶん、今年見た映画のベストテンに入る。
あくまで娯楽映画だと思いはするが、娯楽というものが実は一番すごいのかもしれないと思わさせられるほどの出来だ。
よくここまで熱い物語を作ることができたものだ。
面白すぎて、怖くなるくらい、面白い。
映画内の感動的な場面はどれもこれも王道のものばかりだが、王道というのは何度見ても心が揺さぶられるからこそ王道なわけで、ここまで本格的にやられると、良いと言わざるを得ない。
途中から時間も忘れて見入ってしまった。
こんなことは本当に久しぶりだ。
何でかというと、この映画に、娯楽に徹底的にリアリズムを持ち込むという精神を見たからだ。
リアリティとは、当時の様子が正確に再現されているということではない。
(おそらく時代背景も結構調べてあると思うが、そのへんはやはり限界はあるし、あくまで映画的に想像で作られたものにすぎないだろう)
リアリティとはあくまで人間の、である。
人間の行動原理に徹底的に現実を持ち込むという姿勢が、この映画をめちゃくちゃ面白くしたと思う。