自意識の苦しみ
例えば、マラソンやバイトなど、一人で何かをしている時、自意識が過剰になって、それがよく苦痛になる。
何かを目に入れていながら、それを意識的には見てはいない。聞いてはいながら、意識的には聞いていない。
頭の中は別のことに向いており、その別のこととは、とどのつまりは自分の内側のさらに内側にあるものである。
自分の中に目を向けるのも勿論、必要だが、それが過剰になると苦痛が生じる。逆に、自意識が適切であれば、空を見たり、人の顔を見たりする時に、ただそれだけで心に張りが生まれるものだと思う。
自意識過剰を自意識正常に戻すにはどうしたら良いのか。考えるけど、結局、理屈では無理という結論になる。分かりやすい何かの方法とかでは、解決不可だ。
おそらく、哲学的に、本質的に、ものごとを見極める作業をするしかないと思う。
自意識は別に悪者ではないのだ。
この頃、思うのは、人生はピエロの玉乗りのようなものだということだ。絶えず、自分の位置と玉のバランスを整えなくてはいけない。
右に行きすぎたり、左に行きすぎたりして、玉から落っこちないように、調整しなくてはいけないのだと思う。