宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

自作詩「お茶とコーヒー」

俺は、誰もがそうであるように、

いつも地球の真ん中にいて、

毎日、困った困ったと、

歩き回っている

 

ああ!

日が上り、日が沈む。

夜は、目をつむる。

そんな日々さ、それでも、

たくさんの時間の砂は、

あっという間に流れ去る。

そういうものだろ?

心の穴を隠しても無駄さ

 

ある日、そんな俺の真っ直ぐな

奴隷の目に、東の女が笑いかけた。

彼女はいつも東にいて、東で、

困った困ったと歩き回っているのだ。

 

俺は、何となく、彼女を

頭の中で、ひっくり返したり、

触ってみたりしたのだが、

そのうち、彼女が歩くの見かけるたび、

顔を向けるようになった。

 

俺は、自分の純情が、

馬鹿らしくもあり、疑わしくもあった。

覚えてもいない保育園の

お昼寝タイムを、懐かしく思いもした。

 

そして、今度は、

西の女が俺の目に留まった。

彼女は、人に笑いかけたりはしない。

いつも真面目な顔をして、

傷だらけの足を衆目に晒していた。

 

俺は、西にお使いに

出かけるたびに、段々と、

西の女にも、顔を向けるようになった。

 

俺は、また自分の純情が、

馬鹿らしく、疑しくなった。

今度はもう、保育園などとも、

言ってられなかった。

俺は、地球の真ん中から、

不可思議に、東へ行ったり、

西へ行ったり、挙句には、

空を見上げたりする始末だ。

 

純情・・・

ゲロ臭い言葉だ。

俺が、純情に、

ゲロを吐いてるだけかもしれないが。

しかし、いつだって、

性器だけが、正気なのだ。

 

俺は、春の土手と風の中で、

お茶とコーヒーと呟いた。

東の女と西の女、俺にとっては、

お茶とコーヒーのようなものだ。

 

俺は奴隷根性で、顔を歪めた。

自分の傲慢さ、臆病さ、

そんなものには、もう飽き飽きしてる。

他の女は、みんな、

薬缶みたいなものだと思った。

その薬缶から、突然、

オレンジジュースが溢れても、

別に驚きゃしない。