映画「ブロークバック・マウンテン」を見た
いつか見ようと気にしていたが、遂に見た。
ここまで同性愛を恋愛ドラマとしてしっかり描いた映画を見たのは初めてだった。というより、同性愛を中心に据える映画自体が初めてだ。こういうものをやるのは勇気がいるのではないかと思った。同性愛への偏見は昔の方が酷いだろうが、これが上映された当時はどうだったのだろうか。
ただの恋愛映画だったらあまり興味が無いのだが、この映画は同性愛を扱っているだけあって、ただの恋愛映画とは言いがたい。二人の人間を描きながら、そこにくっついてくるものが多く、ドラマに広がりがある。
製作費があまり無かったらしいが、言われてみれば表現の幅に少し制約があるような気もする。しかし見ていて特に不足に感じる場面もないし、寧ろ静的で簡素な印象が出ていて、良い気がする。そう考えると予算が無いのは寧ろ良かったのではないかとも思われる。