宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

映画「チルソクの夏」をみた

 

ネタバレ無し・あらすじのみ

 

この映画は、ほとんどありえないと思われるくらいの純愛を描いている。こんな恋愛、ありえないよなあと思いつつ、しかし、結構見れる。普通に、面白い。

 

話は、陸上大会で、日本の女学生と韓国の男子学生が、互いにひとめぼれし、一年後の大会まで、手紙のやり取りをしながら、遠距離恋愛をするというもの。途中で、ロミオとジュリエットみたいというセリフがあるのだが、この言葉がまさにぴったりのように思われる。(ロミオとジュリエットを読んだことがないので、適当に言っているだけなのだが・・・)

 

日本人と韓国人。しかも、ひとめぼれで、一年間会わずに互いを想い続ける。ありえないとは思うのだが、でも、映画としてはとても丁寧に作られていて、不思議と気にならずに見れる。寧ろ、こういう超純粋なものを疑うことなく、真っ向から描いていくというスタイルには、力強い意志を感じる。見終わった後、映画ってこういうものだよなあと改めて思った。

 

チルソクというのは、韓国語で七夕を意味している。このタイトルは、韓国語と日本語を組み合わせたものというわけだ。映画内では、ところどころ、互いにいがみ合うのは止めようみたいなメッセージも感じる。ただ学生の恋愛を描くだけでなく、そういう道徳についても触れている。そのへんは、多少、お堅い印象も受けなくはないが、でも、まあ、やっぱり良い映画だと思う。

 

EDで、韓国語と日本語の混合で、イルカが「なごり雪」を歌っている。これもよかった。それと、始まり方がいい。あと、自然にあふれる街の風景がいい。雰囲気だけでも十分、魅せられる。現実は、とてもこの映画のように美しくはないが、映画内で、こういうものを描くことに、全く意味がないとも思わない。