宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

「N・H・Kにようこそ」を再視聴

 喫茶店へ行って「大いなる遺産」を百ページ。あと一日で読み終わる。最後に盛り上がりがありそうな予感がする。結構娯楽性があるのが意外だ。

 暇な時間のネットサーフィンで、これから読みたい本をリストアップしてみた。最近、自分にニヒリズムの傾向があるということが分かったので、少し注意深く選んだ。自分としてはニヒリズムから離れていきたいので、そういうものを内包した小説は避けようという訳だ。といっても読む前から内容がはっきりとは分からないので、あまり変わらない。とりあえず、ドストエフスキーの小説は避けることにした。カポーティの「冷血」は暗そうなので迷ったがリストに加えた。暗くてもニヒリズムとは違いそうな気がしたからだ。そんな感じで注意深く選んでいった。結局、今日作ったリストは以下のようになった。

百年の孤独

怒りの葡萄

・嘔吐

八月の光

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

・冷血

ドン・キホーテ

素晴らしい新世界

・夜間飛行

飛ぶ教室

ハックルベリーの冒険

「嘔吐」はちょっとやめたほうがいいかもしれないと思いつつ、入れてみた。結局、読まないかもしれない。悩み中である。「夜間飛行」「ハックルベリーの冒険」「飛ぶ教室」は今までの自分だったら読みたいと思わなかった本たちだ。わたしは自身のニヒリズムを意識しないでいたせいで、ニヒリズムに浸ることを何とも思っていなかった。自分の興味を誘うものを選んでいくとドストエフスキーとかに行き当たることが多かった。しかし今はニヒリズムから脱却したいと考えている。だからわたしには、そういう脱却のために有用な考えや生き方が必要なのだ。それが上の三つの本たちという訳だ。

 「N・H・Kにようこそ」のアニメ版を見た。クラロワやナンプレをやりながら見た。どちらかというとクラロワとナンプレをやるときのBGMとしてアニメを見た。そんな見方では、見たとは言い難いが、わたしはこのアニメを一度見ているので、何となく話に触れているだけでも楽しくはあった。改めてこのアニメを見てやっぱり音楽がいいなと思った。OPもEDも途中のBGMも全部がいい。特に岬ちゃんが歌うEDのイントロが流れるとしんみりする。勿論、踊る赤ちゃん人間も素晴らしい。音楽以外にも、対人恐怖気味の自分には引きこもりの苦しさが切実に迫ってくる。主人公がダメ人間であることは間違いない。心が弛んでるからダメなんだと責められても何も言い返せない。しかしそれは性格であって仕方のないことでもある。主人公は馬鹿なことを色々と引き起こす。それはアニメを盛り上げるためでもあるが、リアリティもある。自分も形は違えど世を渡るうえでの馬鹿なことを色々してしまった。だからそういう主人公のあほらしさはコメディであると同時に悲しさも帯びて迫ってくる。主人公は引きこもりを抜け出すとき「お金が無くて、死ぬ勇気もなかったら、働くしかないんだ。」というセリフを吐く。それは当たり前のことなのだが、それを想った瞬間というのは初めて理解したという感覚なのだということが伝わってくる。引きこもったり、何かから逃げている時には、頭では駄目なことをわかっているつもりなのだ。しかし本当に自分を追い詰める事は難しいものだ。自分に対して甘い人間はそうして恐怖の前に堕落していく。そういう人間はやっぱり駄目な人間なのである。それは間違いない。しかしそういう人間の生きる悲しみがこのアニメには流れている。それを見ていると切実な気分になるのだ。