自作詩「氷結」
塀の上に、氷結の空き缶が置いてある。
あれは一体、誰がどうして置いたのだろう。
空き缶でも、頭より高いところにあれば、
風格が出て、拝んでも差し支えない気にもなる。
床に落ちてるものは何でも蔑まれがちだ。
でも、ゴミでも、それが高い所にあったら、
拝み出すのも現れるのじゃないか。
神様だって、時には、浮浪者の姿を借りて、
踏んづけられてるじゃないか。
高すぎたらダメだ。
空くらい高かったら、拝めない。
そんなものは苦しいだけだ。
塀の上というのが最高なんだ。
だから、ゴミでも何でも、
塀の上に置いてみたら、きっと良い。
次第に、みんな、見方を変えるだろう。
ああ、氷結様!氷結様!って。