宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

自作詩「行進」

ぴーひゃら、ぴーひゃら

笛の音、鳴らしながら、行進が過ぎてゆく。

たくさんの手や足や耳や口や目たち、

他にも色んな体の部位たちが、

みんなで、ぞろぞろ行進してゆく。

 

「どこへゆくんだい」

私は、口の一つに聞いてみる。

「地獄さ」

その口は答える。

 

私は、笑った。

「私もついていこうかな」

口は、口をすぼめた。

「ぜひぜひ、一緒に行きましょう」

 

私は、行進に加わった。

笛の音と共に、行進した。

 

後ろから、別の口が、話しかけてきた。

「あんたは、相当な地獄へ行けるぜ。

だって、あんたには、手も足も口も目ん玉も、

何しろ、全部、あるんだからね」

 

私は、また笑った。

「そりゃいい。おい。笛を貸してくれ」

私は、隣にいた手から、笛を奪い取り、

ぴーひゃらぴーひゃら、踊りながら、笛を吹いた。

 

私のせいか、行進は、より一層、

格調高くなったような気がした。

私は、誇らしかった。

 

行進は続く。

私は、体の全部で、

なるたけ騒がしくしながら、

歩いてゆくのだ。