2023-03-17 自作詩「庭」 自作詩 閑散とした庭には、しかし、 郵便受けや花や物干しなどがあった。 日が長くなった。 夕暮れ前の時間、空はまだ明るく、 風は少し冷たく、日は低く照らしていた。 庭には、父が、子供の時、 作った作品が、置いてあった。 そのそばには、祖母が、 手入れをする、色とりどりの 小さな花が咲いていた。 私は、そして、芝に 横たわる自分の死骸を見た。 いや、あれは、昔飼っていた 犬のハリウッドではないか? ああ、 名前も知らない一本の木。 私は庭に立ち止まり、じっと 立ち止まってもいられない。 私は、庭を後にした。 庭は良いものだと思った。 心の中に庭がある。 永遠に消えない庭がある。