自作詩「幻の足 そのニ」
立ち止まってもいられずに、
幻の足を追いかける。
幻の足より早く、
私は歩こう。
その時、本体の足は
幻の足とくっつくだろう。
そうして、私自身が幻に
なってしまうだろう。
私は、幻になって、
誰の記憶からも、立ち去ってしまおう。
冬の商店街を、誰にも見えない
風のように、駆け抜けてゆこう。
立ち止まってもいられずに、
幻の足を追いかける。
幻の足より早く、
私は歩こう。
その時、本体の足は
幻の足とくっつくだろう。
そうして、私自身が幻に
なってしまうだろう。
私は、幻になって、
誰の記憶からも、立ち去ってしまおう。
冬の商店街を、誰にも見えない
風のように、駆け抜けてゆこう。