宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

映画「スパルタカス」の感想

スパルタカス」を見た。点数:85/100

<あらすじ>

紀元前のローマが舞台の話。奴隷制度に反発して戦いを挑んだスパルタカスという歴史上の人物が描かれる。

<感想>

ほぼ3時間の長い映画で、1回で見るだけの気力がなかったので、2回に分けて見た。

紀元前のローマがどんなものなのか全く分からないのだが、舞台の作り込みはすごくて、監督がキューブリックというのもあるし、けっこう調査をして再現しているのだろうと思った。主人公は一人だとはいえ、話は壮大なので、大勢の人間が出てきて、インパクトがあった。金がかかっているんだろうなと思った。

ただ、作り込みはすごいのだが、人工的な雰囲気があって、舞台を見ている印象が強かった。そういう意味では、あまり現実的で自然な雰囲気ではなかった。まあ舞台色の強い映画だと思えばどうにでもなることではある。

話は坦々と進んでいくが、個人的に感動的な場面がいくつかあった。

まず、スパルタカスが支配階級に対して戦いを起こそうと決心するまでの話が熱い。そもそも奴隷が集まって、支配階級に戦争を仕掛けても勝ち目はない。そういう絶望的な状況の中で、それでも戦いを挑むというのは、一種の狂気である。それゆえにスパルタカスは奴隷をまとめ上げて、戦いを挑むことになるのだが、その狂気というかヒロイズムに到達するまでの話が感動的だった。

第二に、スパルタカスが最後の戦いの前に、奴隷たちの前で演説をする場面。言葉の一つ一つが良かった。

第三の場面はラストシーン。物語が真実であるためには、こういうラストしかないかもしれない。

長い話だったが、物語的に山場があって面白かったのと、作り込みもすごかったので、見てよかったと思った。