宇宙のことが心配です

好きに色んなことを書きます。日記が中心です。本、映画、漫画、アニメなどで暇を潰す事が多いので、その手の感想も書くかもしれません。

映画「パンズ・ラビリンス」の感想

パンズラビリンスという映画を見た。おもしろ点数:80/100点

 

<あらすじ>

内戦で仕立て屋の父を亡くした少女オフェリアが、新しい父に会いにいくために妊娠中の母と一緒に旅をしているところから話が始まる。

新しい父との暮らしに苦しみを感じるオフェリアに、おとぎ話の世界への扉が開かれる。オフェリアは現実から逃れるようにして、おとぎ話の世界で王女になるための試練を受けていくが・・・

 

<感想>

監督がギレルモ・デル・トロで、シェイプオブウォーターの人である。シェイプオブウォーターは見たことがないが、友達の母親が見たらしく、それによると気持ち悪い映画らしい。この話を聞いていたので、このパンズラビリンスという映画も気持ち悪い要素はあるだろうと予想していた。

(私にとって気持ち悪いというは悪い要素ではない。寧ろそこに興味が出て、同作品を見たいと思っていた。)

おそらく、不思議の国のアリスオズの魔法使いの気持ち悪いバージョンだろうと思っていた。実際見た結果、この予測は当たっていた。だが、少し違っていた。この違いが自分の気に入らない方向で違っていたので、最終的には同作品があまり好きになれなかった。

つまり、おとぎ話の国へ誘う案内役が気持ちの悪い虫であっても、王女になるための試練で気持ち悪くウエーっとなるのは良いのである。これはジェットコースターが、怖いのが楽しいというのと同じように、楽しいのである。しかし、拷問を代表されるような非人道的な残虐行為が、見ていて嫌だった。(この映画は内戦の最中という設定であり、そのためこのようなシーンが出てくるのだ)これは私が思っていた気持ち悪いとは違っていた。確かに気持ち悪いのだが、こういう気持ち悪さは期待していなかった。私の期待しているのは、デザインの気持ち悪さとかそういう種類のものだ。

現実が理不尽なものであるということのために、これほどの描写が必要なのかと疑問に思った。これでは話が逆に単純になってしまってないかと感じた。また、あまりに執拗に非人道的な場面が続くので、逆に不自然に見えもした。このような残虐行為が実際行われていたのかどうか知らないが、殺人や拷問をここまで冷静にできるものなのだろうか。それとも、戦争中ではあんな精神状態が可能になるのだろうか?(オフェリアの新しい父親はやばい人なのである)

まあ、そんな不満点はあったが、でもおとぎ話系の気持ち悪いものが見たいという願望は満たされて、見ごたえはあったので、80点くらい。